Welcome to my blog

nextplain

nextplain

舞台「命売ります」。
昨年(2018.11.29)池袋・サンシャイン劇場で観たことを、先のブログを書いてる最中に思い出した。
2つの舞台ともに、ノゾエ征爾の演出。

そして、この舞台「命売ります」の原作は、三島由紀夫。
金閣寺など純文学作家だとばかり思っていたが、こんな少々滑稽モノも書いている。
この原作に、この演出あり。
この舞台面白かった。

幕開きで明転、パーン。
舞台奥、2階建てのショーケースが目に飛び込んできた。
2階建て各階に8ドア(だったか?)、2x8の16ブロックにそれぞれ一人が配置。
直立不動の16人の展示品に、まばゆいばかりの光線が照射されていた。
ショーケース中の展示品は、これから始まる人生ゲームに参戦する駒(コマ)として、待機しているのだ。
そう思えた。

そして、2階建てショーケース前の舞台上には、
一般家庭に置かれている食卓用テーブルより一回り大きい4つ足の台が、何台も所狭しと据え付けられていた。
4つ足台の配列は、横に6列程度、舞台奥に向かって縦3列程度。それぞれ一定の隙間を空けて整然と配列されていた。
真上から見たとすれば、大きな横長の長方形タイルがきっちり貼られた床面のようだったろう。
そのタイル一枚一枚は、人生双六(すごろく)での一コマ一コマ、ひとマスひとマスのようでもあった。

(イメージ写真の下に続く)

ショーケースの駒(人)達は、順に人生双六(すごろく/ゲーム)に参加していく
舞台に模造された人生双六の盤上を行きつ戻りつ、右往左往。
そして、駒(人)は、劇中の人生ゲームの中でドロップアウトする。
そう、「命売ります」を買った客。
他人の命を買ったにも拘わらず、無残にも自らの命を落としていった駒(人)たちだ。
一方、「命売ります」と宣言した駒(人)は、命買った客を踏み台にして皮肉にも生き続ける。
ショーケースから出てきた駒(人)達は、人生双六の盤上でんなことを繰り返えす。
そして、最後には「命売ります」男が、警察に飛び込み救命を願い出るというオチがあって、チャンチャン。

そんな物語だった。
死にたくて「命売る」と決意した男が、舞台終盤に向かうにつれ、こころなしか活き活きとしてきていたようだった。
「死」を決意すると、「活」きる力が増すのだろうか。

三島由紀夫の原作が、こんなふうに舞台に鮮やかに蘇った。
人間ショーケースと双六盤で演出された不思議な世界を存分に満喫してきた。


======================



関連記事
最終更新日2019-04-16
Posted by
芝居

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply