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「跳んで埼玉」を埼玉県内の映画館で観てきた(2019.03.30)。
地元埼玉では、同日同一の映画館にて2スクリーンで映写されるなど大人気だと言う。
埼玉人から「地元・埼玉愛が育まれるゾ!」と背中を押されて出向いた次第。

30年以上前(1986)に描かれた“埼玉を強烈にディスったギャグ漫画”が、この世のスクリーンに蘇(よみがえ)った。
(*ディスる=相手を否定する、侮辱する)

新潟出身で埼玉にチョットだけ居住した漫画家(魔夜峰央/まやみねお)が、他作品の〆切り対する過度なストレスを発散するため、編集者に隠れて書いた未完の作品らしい。
この作品は、今から4年程前(2015)にネットで話題になり、同時期にテレビで紹介。
その後まもなく、復刻版の漫画本が出版社を換えて発刊され、3ケ月足らずで50万部を超えるヒット漫画本となったようだ。
そして映画が企画され制作、今年スクリーン上映に至ったという。

際だった特色のない海なし県、埼玉。
でも程々にそれなりある、埼玉。

3年前(2016)に開催された埼玉観光交流会の席で、上田県知事が原作(マンガ本)に対する感想を問われて返したコトバ。
『悪名は無名に勝る。』
埼玉の人は、なんとも懐(ふところ)が深い。

映画でも、当然に“ディスられ埼玉”が目につく、鼻につく。と思いきや、
劇中の随所に「愛」が散りばめられていた。

劇中序盤に、舞台となる東京の名門高校が紹介される。
スクリーンに写し出される校内にはびこる歴然たる地域格差。
東京在住の超ハイソお嬢様が在籍する超上級クラス、
に対し、埼玉出身者が集められた最下級の「Zクラス」。
Zクラスの校舎は、オンボロ木造の掘っ立て小屋。
なのだが、この小屋はさりげなく小高い丘の上に建っていた。
作り手の配慮なのか?
造り手の作為なのか?
創り手の愛なのか?
埼玉の誇りと意地が “丘の上から目線”に乗って、ちょいとそこに添えられている。
そんな気がした。

中盤のシーンで、転校してきたばかりの生徒役GACKTが、他の生徒に向かって諭すように放ったコトバ、
『一番を争うのでなく、お互いを認め合う事が、大事なんだ!』
GACKTが、普遍的な愛を示してくれた。
(*GACKT=ガクト/年齢不詳?の男性アーティスト

そして、劇中に出てくるキメポーズ。
両手それぞれに親指と人差し指で〇をつくり、後三本指は手の先に全開した状態で、両手をクロスさせる。
〇はさいたまの「玉」、
パーに開いた三本指は、埼玉県のマスコット「コバトン」の羽、だという。

(キメポーズ写真以下に、続く)

これぞ、「地元・埼玉愛キメポーズ」。
“ゆるキャラ”の次を担う地元愛の表現方法であり、
アイデンティティ(自分らしさ・個性)主張の手段でもある。
今後、全国各地で「地元愛キメポーズ」が開発され競い合うのかもしれない。
『一番を争うのでなく、お互いを認め合う事が、大事なのだ!』
と、呟(つぶや)きながら、、

映画でなくネットでは、各自治体が地元PR用に制作しているビデオ動画が話題だ。
NHKのWEBニュースによれば、各自治体が地元への移住促進を狙って年間700本程も制作されてるという。
総務省サイト内の「全国移住ナビ」でも、なかなかユニーク動画がアップされ面白い。

こうして振り返ってみると実はこの映画「跳んで埼玉」は究極の地元PRビデオ(動画)?
柳の下の二匹目のドジョウを狙って、
第二、第三の「地元ディスり愛の映画」が制作されるのではないだろうか。

そして、今年の流行語大賞は、「ディスり愛」!。
なにはともあれ、大いに笑わされ、埼玉愛を覚醒させられた映画だった。



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