丁寧につくられた「焼き魚定食」は旨い。「おもてなし」を味わう。
午後の用事に備えて、腹ごしらえ。
天丼を食いたい。と腹の虫が言ってきた。
ここは、東京・神保町。
そうだ、「いもや」に行こう。
と、随分と昔に何度か行った店内コの字型のカンター席のみの天丼専門店。
この辺だったよな。と、うつろな記憶を頼りにあたりを、探す。
ない。--。
表通りから一筋中に入った路地を、うろうろしていると、
明らかに「いもや」でない場所で、
立て看板に書かれた「かつ煮定食」が、目に飛び込んできた。
腹が欲しがっていた。
天丼を諦め、今日はガッツリと「かつ煮」でいこうと、店の暖簾をくぐる。
店表の木枠の玄関扉を引くと、
店内から「あれっ!」とこちらを伺う二人の顔。
「店は11時半からです。」と、聞こえてきた。そして、
「でも、どうぞ。いいですよ。」と、
一瞬躊躇したものの、玄関先から見えた店内の雰囲気が好印象で足を踏み入れる。
客は誰もいない。
当然、本日の一番客だ。
店内入口から奥に向かって延びる厚木のカウンターが出迎えてくれた。
カウンター内には、白衣の板前さんが2人。開店直前の仕出しで忙しそうだ。
(以下写真は、イメージ。現場写真なし。)

カウンターは5、6席。その左端の席に腰を下ろす。
注文を聞かれ、何故か「今日の魚は?」と聞き返す。
そして、「ぶりの照り焼き」を注文。
あれ?
ガッツリ系の食欲は、いつの間にか、どこかへ消えた。
ここは、焼き魚だ。
と、一瞬にして、予定変更した次第。
「スポーツ紙、見ます?」の声。
「はい」と振り向く。
まだ紙じわの入っていない「サンケイスポーツ」を受け取る。
最近、とんとスポーツ新聞を見かけなくなったが、ここに健在なり。
なんとはなしに、うれしい。
「ぶりの照り焼き」が運ばれてきた。
おーーー。
「山椒はお好みで」
ほーーー。
結構でかめでテリテリの「ぶりの照り焼き」。
小鉢には、切り干し大根。そして別小皿におしんこ。
メシ(ご飯)が旨い。
ふっくら、モチっと、ふくよかだ。
魚も、小鉢も、ひとつひとつ、みなうまい。
後半、山椒を一振り。
いいねーー。
丁寧だ。
つくりが、「ていねい」なんだ。
だから、旨いんだ。と、ひとり合点する。
ゆっくりと箸を運び、ゆっくりと味わう。
頬張ってすぐ飲み込まず、意識せずとも咀嚼数が多くなっている。
気持ちのいい「おもてなし」を味わった。
何故か、自宅の食事に思いが飛ぶ。
自宅で、家族から「激マズ。」と酷評されることがある。
(食事の感想は、素直に言え。と日頃から言っている結果。)
当然、食のプロと自宅で支度する我が身を比べようないのだが、
技術以前に、
「丁寧さが全くなかった。」と、これまたひとり合点する。
家では、ついつい「やっつけ仕事」で、食事の支度をすることがシバシバだ。
つくり手の思い・感情は、正直に「食」に載ってくるのだろう。
次回からは、丁寧に丁寧に、やってみよう。
ガサツな我が身。
できるだろうか。。。。。。。?
と、店を後にした。
季節料理 伯耆(ほおき)。
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/FP事務所 ネクストプレイン/

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