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< 元ブログのタイトル >
【素浪人スーダラLOG】
  バリバリ昭和の素浪人が綴ります。

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2017.09.12。JWAVE(FMラジオ)21時。
医療ジャーナリスト岩澤倫彦さんがゲスト出演し、がん治療の一つと言われている自由診療「免疫療法」について語っていた。

番組の中で、一部の医療広告にファイク(偽)が隠されている。
と聞いた時には、唖然とした。
番組では、がん免疫治療のビフォアー&アフターで、癌細胞が治療前に比べ小さくなったとして、その病巣画像を症例のエビデンス(根拠)として広告材料にしている事例がある。との事。
実は、治療の前後で癌細胞の大きさに変化はないが、撮影方法により、小さく見せるトリック技術があるのだと。

半年程前に読んだ、医療ミステリー(がん消滅の罠 / 岩本一麻著)を思い出した。
 
ある少女は、権威ある病院に受診し、癌発症を告げられる。
その後少女は、ある団体にて自然食品による療法に切り替える。
一定期間後に前出の病院にて再診。
担当ドクターは画像確認により癌は完全に消えた。と判断。
そして、団体は広告を打つ。
「権威ある病院の著名な医師が認めた奇跡。」だと。

実は、この中にトリックが隠されているが、関心のある方は本を手に取って欲しい。

資料(画像等)をエビデンス(根拠)として症例提示されると、無条件に受け入れてしまいがちだが、早計だ。
が、医療に従事していない者にとって、エビデンスの真偽判定は難儀だ。

また、世を騒がせたリケジョ(理科系女子)の星が論文にしたSTAP細胞事件は、「エビデンス(根拠)」を歪めた結果だった。

冒頭の番組で紹介された撮影技法によるファイク(偽)。

フェイク(偽)により、不利益を被った患者もいるだろう。
フェイク(偽)により、命を削られた患者もいるだろう。

医療に係るフェイクは許せない。
許してはならない。

世に「消費者契約法」がある。
事業者の不適切な勧誘(偽情報/不実告知等)により、消費者が誤認、困惑して、契約した場合に、消費者を守る法律だ。

自由診療は、個別診療契約に基づき行われるものだ。
契約に基づき自由診療を受ける患者は、消費者でもある。

現在では、消費者保護の具体対策として、契約の取り消しは出来る。
が、フェイク(偽)によって、命を削られた消費者(患者)を、
偽情報によって命を削られようとしている消費者(患者)を保護するための法的保護はあるのだろうか。
もう一歩踏み込んだ「消費者契約法」があってもいい。

世の中、性善説では成り立たない。


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/ FP事務所 ネクストプレイン /


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最終更新日2017-12-18
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