医療に思う。がん免疫療法に科学的根拠は?
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【素浪人スーダラLOG】
バリバリ昭和の素浪人が綴ります。
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昨日ラジオで、「がん免疫療法」について語る番組を聞いた。
2017.09.12。JWAVE(FMラジオ)21時。
医療ジャーナリスト岩澤倫彦さんがゲスト出演し、がん治療の一つと言われている自由診療「免疫療法」について語っていた。
現在の日本では、2人にひとりは癌を発症する。大きな関心事である。
人生の有事に直面した際に、どう対処していけばいいのだろう。
情報の取り扱い方を、考えてみる。
医療技術に疎く、ましてや癌治療に初めて直面した場合、どのように医療情報を捉えればいいのだろう。
様々な「癌」情報が、様々なメディアを通して発信されている。
ネットでは膨大な情報が瞬時に検索できる。
「がん OR 癌」をキーワードにgoogle検索すると、1億87百万件がヒットした。
癌に係る基礎知識・解説、癌検診、病理情報、 治療方法、薬剤、病院、医師、ランキングなどなど。
ニーズがあるから、、、
(イメージ写真下に続く)

冒頭の番組から、医療情報の取扱いについて、3つの留意すべきポイントが聞き取れた。
●一つ目。
その情報(医療、薬剤)に、科学的エビデンス(根拠)は存在するのか。
その情報に対するエビデンス(根拠)の所在如何は、
情報の信頼性を図る最重要な材料になる。
臨床結果等、公開データが大きな判断材料になるのだろう。
番組で、言っていた。
・自由診療のがん免疫療法は、1970年代から歴史が始まっている。
・現時点において、有効性を示す科学的エビデンスは見当たらない。
●二つ目。
その(治療、薬剤)情報は、公的な判断がなされているのか。
様々な治療が研究開発され、関連する情報が世に渦巻いている。
様々な情報。
試行錯誤の上、確立された治療。
今まさに検証中の治療。
安全性に欠け効果が認められない治療。
従前に発案され研究開発された治療のうち、科学的根拠に基づき安全性、有効性等が確認された治療は、
国(厚労省)が標準治療として判断(評価)し、「保険導入」が決定される。
一方、医療の安全と効果が臨床試験等で検証されず、厚労省にて評価されない治療は、「自由診療」となる。
「自由診療」では、健康保険が適用されず、患者が医療機関との間で自由に個別診療契約を行い、契約に基づき治療が行われる。
「がん免疫療法」は、40年超えの歴史を有するが、現在「自由診療」であり、いまだ保険適用になっていない。
各療法の「保険適用」の可否は、治療情報の信頼性を図る際に重要な判断材料になるだろう。
●三つ目。
加えてがん情報の信頼性を求めるには、患者会が有効。
全国各地で多くの患者会が活動されているようだが、私の妻は、こちらの「患者会」に以前大変お世話になった。
会合の中で、会メンバー、またメンバーの家族が受けた治療、治療結果等の事実情報が患者目線で共有され、真の情報が得られる。
藁をもすがる気持ちで、ネットで情報探索する。
しかし、どこにフェイク(偽)があるかわからない。
真の情報は、リアル(現実)の中にある。
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/ FP事務所 ネクストプレイン /
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