新聞トップ記事。「楽天、第4の携帯会社に」。目が点!
昨日の新聞トップ記事に目を奪われた。
「楽天、第4の携帯会社に」
楽天は、今年秋に、格安スマホに係る通信サービス事業を買収し、ユーザを増大させた。
楽天約80万回線に、買収により継承した約40万回線を加えて、約120万回線。になったと言われている。
買収企業は、「フリーテル」ブランドで格安スマホを展開してきた、先日破綻したばかりの会社だ。
買収は、破綻前だったが、その価格は債務30億円をつけて5億円。
(イメージ写真下に続く)

そして、今回。
そして楽天は、自前設備によるモバイル通信事業を行う。ことを自社のホームページで公表した。
楽天ニュース/2017年12月14日
携帯キャリア事業への新規参入表明に関するお知らせ
既存事業の強み(顧客基盤、楽天モバイルなど)により、より低廉で利用し易い携帯電話料金を提供するのだ。という。
モバイル通信に必要な周波数割り当て(電波利用)を総務省に申請。
モバイル用の自前通信設備に対する投資見込み額は、6000億円。
モバイル通信業界においては、ソフトバンク以来の新規参入となる。
この一連の流れ??
絵に描かれたようなこの流れ。
国(総務省)が期待する競争活性化策は、「フリーテル」破綻により、不透明になってきた。
国策が尻すぼみし頓挫する気配の中で、今回の新規参入事案は、国が後押しして世に出てきたのであろうか。
そんな事を勘ぐってしまう。
懸念がある。
今後、国が期待する価格競争策は、格安スマホ事業者活性から設備保有事業者間競争へ力点を移す可能性がある。
国策ありき?
その際、既存の格安スマホ事業者の未来はどうなるのだろう。
もともと薄利多売の事業モデル。
淘汰、再編される可能性も否定できないだろう。
くれぐれも、エンドユーザ(格安スマホ契約者)の不益とならぬようにして欲しい。
大手通信キャリア3社(以下参照)が競ってきた自前通信業への新規参入は、ユーザにとって期待できるものだろうか。
ユーザにとって、「吉」なのだろうか?
株式市場は、どう評価したのだろう。
昨日(12/14)の株式市場では、終値で見る限り好感をもたれなかった。
当事者の楽天、業界内の各社、株価を軒並み下げた。
・楽天 :終値1,084円:前日比▲55円(▲4.87%)
・ソフトバンク :終値9,150円:前日比▲215円(▲2.30%)
・KDDI :終値3,130円:前日比▲91円(▲2.83%)
・NTT :終値5,656円:前日比▲36円(▲0.63%)
重ねて、エンドユーザ目線での取り組みを願いたい。
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/ FP事務所 ネクストプレイン /

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