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「カギ」閑話(かんわ / むだばなし)、第3話。
そりゃ、いかんわ!の話。

還暦を超えても、初めての体験は多い。させてもらっている。
家族、友人、仲間によるサプライズ企画は、する側もされる側も楽しいが、今回のようなサプライズはもう御免だ。

実は、先日のコト。
前日から当日に差し掛かろうとしている深夜。
時計の長針と短針がほぼ真上を向いている時分。
自宅最寄り駅にて電車を降り、小路をほろ酔い気分で歩いてイエに向かう。
少々肌寒かったものの、会合の余韻に浸りながら自宅の玄関前に到着。
まいカバンの中に「カギ」を探す。が見つからナイ。
しばしの後、
”当然ナイ”ことに気が付く。

そう、当日の朝にカバンを替えた。
その日、長靴を履かずに持っていく用事があった。
そう、いつものカバンでなくデカいバッグに変えて、長靴をバッグに入れて外出したのだ。
その際、そのデカいバッグに「家カギ」を入れ替えていなかった。
そうだった。
愕然!!

「カギ」を持っていなければ、家族頼み。
居室でテレビを見ているかして、起きていて欲しい。
既に夢の中であれば、起きてきて欲しい。
ほのかな期待をもって、玄関先でチャイムを鳴らす。
玄関ドアの向こうに気配を感じない。
しばしの後、続けて3度。
家の中に気配はない。
さらに5度。
気配ナシ。

電話だ。
自宅電話やらスマホに向けて電話する。が、応答ない。
深夜ながらなりふり構わずに、チャイムと電話を繰り返す。
玄関先でたたずむこと30分超え。

玄関ドアは微動だにしない。開く様子は全くない。微塵もない。
玄関ドアは無表情だ。
時に嘲笑っていた。
夢でない、現実だ。
呆然(ぼうぜん)!!!
ああーーー、!!!

(イメージ写真下に続く)

そして、覚悟した。
深夜1時すこし前、自宅を背にして最寄り駅に向かう。
いつもならば、電車に乗るために自宅から駅へ向かう。
でもこの時は、駅に向かっているのは電車に乗るためでない。
今宵の居場所を求めて、駅へ向かっていたのだ。
あーーーー、なってコッタ!

その後、駅近くのラーメン店、そしてファーストフード店とはしご。
ファーストフード店の大きな窓からは、暗闇の中に必要以上にコウコウと周囲を照らす街灯が見えた。
いまいましい。
程なくテーブルに上半身をうつ伏せ、うつろうつろ。
不自然な体制に目が覚め、態勢をチョットだけ変えて、うつろうつろ。
何度、態勢を変えただろうか。
ようやく真っ暗な闇は暁を迎え、人工の明かりは除々に消えて、大きな窓には自然光が映り始めてきた。
朝06時過ぎ。
スマホを手にとり、自宅に向けて電話発信。
自宅でヌクヌクと安眠をむさぼっていた家族がようやく電話に応答。

玄関ドアが、我が身ブログ人を迎えてくれた。
ようやく、ようやく帰宅できた。

帰れる家があることは、ありがたい。
ココロ起きなく寝られる家があることは、ありがたい。
家の玄関を開けてくれて、ありがとう。


*参考まいブログ記事:
◆◆カギ閑話◆◆
・第三話:本記事

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FP事務所 ネクストプレイン


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