人・モノ・カネ(金)、そして情報。家計においては資源であり資産。
安心して日々の生活を営むには、家計に資産あることが必要だ。
家計目線で、家計に係る資産を4つ掲げたい。
日々の生活を営むために必要な家計資産は、
人、モノ、カネ(金)、そして情報。
これは、企業経営、また組織運営の3要素(有形)+1(無形)として、必要な経営資源だと言われている。
(*資源とは、生活活動のもとになる物質、水力、労働力など:広辞苑第7版)
家もひとつの組織。
家族をもつ者にとっても、単身者にとっても、一家を構える者にとって、
この4要素は、家を営む際にいづれも外せない「一家の資源(リソース)」であり、「家計上の資産(アセット)」でもある。
資源と資産は、似て非なるコトバとして捉えたい。
ちなみに、ネクストプレイン流の理解では、
「資源(リソース)」は、経済的価値を生み出す素材、源(みなもと)。それは有限。
「資産(アセット)」は、素材から生み出された経済的価値。評価により変動する経済的に価値あるモノ。
*資産とは、(広辞苑第7版による)
①現に人や団体が保有する土地・建物・金銭・債券・株式などの積極(プラスの)財産
②企業会計で、過去の取引または事業の結果としてその企業が支配している経済的資源
家計における人、モノ、カネ(金)、そして情報は、
価値を生み出すための資源であると伴に、経済的価値として生まれ育った資産でもある。
と考えられる。
(イメージ写真下に続く)

家計にとって必要不可欠なこの4要素を確認したい。
◆人。
就労所得の担い手だ。
家を運営するため生活資金の稼ぎ手を担い、一家の資金源となっている。
生涯賃金でザックリ3億円前後。
(参照:「ユースフル労働統計-労働統計加工指標-2017」)
だからこそ、一家の資源となっている「人」は、心身ともに健康でありたい。
企業では、人財とも言われることもあるが、家庭でも同様。
財を生むその人(⇒資源)は「人財」であり、
オンリーワンの価値を持ってそこに居る人(⇒資産)も、また「人財」なのだ。
◆モノ。実物資産。
目に見えて現物がある資産で、不動産、美術品、貴金属など、
災害(地震、津波、)、火災など事故に会わなければ、資産価値は大きく変動しない
実は、この現物資産には、2種類ある。
・所有することで、新たな収益(所得)を生み出す資産
アパートなど賃貸物件用の不動産
・所有時には収益を生まないが、売却時に収益(所得)が発生する資産
住居用不動産、美術品、貴金属
工場の敷地・建物は、価値を生むための「資源」であり、経済的評価が可能な「資産」でもある。
◆カネ(金)。金融資産(+金融負債)
これは、現金・預金以外に、株式・投資信託・外国通貨などで将来的に金銭で回収(または返済)されるモノだ。
金融商品に関する会計基準によれば、
金融商品とは、金融資産、金融負債及びデリバティブ取引に係る契約を総称したもの。と定義されている。
◆情報
情報は、両刃の剣だ。
情報の活用により、有限な資源(人、モノ、金)の有効な活用が可能となり、今ある家計資産を安心・効果的に維持、拡大させることも出来る。
家計に貢献することが可能だ。
一方で、情報漏洩などにより個人情報がハッキングされマイナスの結果に陥らせることもある。
情報には、そんなリスクも持ち合わせている。
だからこそ、「ファイナンシャル情報」の読み書き力を養いたい。
守るべきモノは守り、活用すべきは活用し、安心・快適な生活を営んでいきたい。
「ファイナンシャル情報リテラシー(*)」を養い磨いて、情報を家計における資源として扱い、情報資産として管理していきたいものだ。
*「家計に係る「お金コト」について安全に効率的に情報を収集・取捨選択、組み立て直して、目的達成に向けて判断できるための知識と能力」
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/ FP事務所 ネクストプレイン /
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