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先週、月イチ歌舞伎シネマを観てきた。
『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帳(とうかいどうちゅうひざくりげ)』。
・参考;歌舞伎シネマの公式サイト

演目タイトル中の栗毛とは、栗色した馬。
膝栗毛(ひざくりげ)とは、人の膝(ひざ)を馬に見立て、徒歩で旅する様。
東海道を徒歩で旅するコメディー話。といったところだろか。
弥次さん喜多さんのコンビが伊勢神宮へお参りにいく際の珍道中を、捕り物風に面白可笑しく滑稽に描いた話。

時に、えっ!と驚き、そして、よく笑えた演目だった。

幕開きは、ラップ調の語り。
劇中、館内空中を遊泳すること度々。
さらに劇中で、ネオンきらめく中で観客を巻き込んだ「クイズ大会」が開かれる。
この観客が出した答えにによって、変わるシナリオ。

これが日本「伝統芸能」?
そうこれが、日本「伝統芸能」!!
イヤ、存分に、歌舞伎を楽しめた。

(写真下に続く)

原作者は、昔むかしそのムカシに教科書で見たような記憶。
江戸時代の劇作家、
十返舎一九(じゅっぺんしゃいっく)。

そして現代に、この原作を脚本・演出したのは、喜多さん役の市川猿之助。
弥二さん役で共演したのは、上演当時、市川染五郎。現在は松本幸四郎を襲名。

ヨッ! 名コンビ!!
と一声かけたくなるような舞台での掛け合い、間合い。
さすが滑稽本に対する演出!と感じ入ってしまう。
それに、二人のメイク。
モノ言わぬまでも二人の顔メイクは、滑稽さが際だっていた。

実は映画を観た後に、ネットで『東海道中膝栗毛」を探っていると面白ネタを捕まえた。
原作における人物設定が奇抜だった。

主人公の2人。
設定は、静岡県生まれで豪商の家に生まれた主人格の弥二さん、と若衆で付き人的な喜多さん。
さりげなく若衆と書いたが、若衆とは男色で若い少年のことを言うらしい。
二人は元々静岡で男色関係を結び、夜逃げ同様に駆け落ちした。という話。
その後江戸に暮らしたが、日々の暮らしが上手くいかず、厄払いようと、お伊勢参りの旅に、
その道中の騒ぎを創作したのがこの本だった。

少々ビックリ。
原作では、弥二さん喜多さんは、男色の二人という設定だった。
江戸後期、こんな設定を当時の人々はおおらかに受け入れ、そしてこの話は大ヒット。
江戸時代の町民文化から生まれた話、なんと解放的なのだろう。

今回の猿之助脚本・演出では、原作で設定された二人の関係は微塵も感じさせず、「8時だよ!全員集合」でドリフが演じたような明るく滑稽な様が全面に出ていた。

圧巻なのは、聴衆を巻き込んだ「クイズ大会」。
聴衆が選択した結果如何で、ストーリが変わる。
本当なのだろうか。やらせなのだろか。

真偽の程は不明だが、そこに製作陣のチャレンジ精神を垣間観た。
同一の演目ながら、途中に2つのシナリオが用意されて、日によってストーリが変わることから、演じる側と観客側の両者にチョットした緊張感が走っていた。

宙乗りなど、緊張感をもたらしてくれ、
そして、多いに笑わしてくれて、可笑しく面白い「歌舞伎シネマ」だった。
イヤー、満足、満足。。


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/ FP事務所 ネクストプレイン /


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