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先のG7サミット(主要国首脳会議)に参加した独メルケル首相がインスタグラムに投稿したスナップショット。
この素材に対して、メディアはそれぞれ異なる印象を伝えた。

これは、「羅生門(らしょうもん)効果」。だと言うTVニュースの解説者がいた。
「羅生門(らしょうもん)効果」?

早速、ネットで探ってみる。
このコトバ、「ラショウモン・エフェクト(効果)」として、英語でも通用するらしい。
余談ながら、アップル創始者の伝記『スティーブ・ジョブズI』に、このコトバ(ラショウモン・エフェクト)が使われている。という。
が、どのような文脈で使われていたかは、不明。
機会があったら、読んでみたい。

あるひとつの事象(出来事)に対して、人それぞれが認識している事実を主張すると矛盾してしまうという現象
で、心理学、犯罪学などで使われているらしい。
さきのコトバの由来が、世界の黒澤明監督の映画「羅生門」だという。

( イメージ写真下に続く)

随分と前20年くらい前、黒澤映画にハマり、監督映画のDVDを度々リアル店舗で借りては自宅で観ていた事を思い出す。
私ブログ人が生まれる前に製作された白黒映画で、三船敏郎と京マチ子が共演していた。

時に、荒廃した都の荒れたてた表玄関(羅生門)からミステリーは始まる。
羅生門近くの山中で、山賊(三船敏郎)が旅途中の夫婦を襲い、夫を殺め、妻を辱める事件を起こす。
後日、事件解明のため、当事者及び目撃者の3人が事情聴取されるが、
4人の口から話される内容は、4者4様。
4人の話は全く整合性がなく矛盾し、事実は解明されず混沌(こんとん)となるばかり。

ひとつの事象は、見る位置やら角度やらが異なると、ひとつの事象の見え方は異なる。
また見ている人の意識、立場によってもその見え方は変わるのではないだろうか。
人は見たモノを事実として認識する。
人が認識する事実は、人の立場・立ち位置によって異なる。ということ。

「群盲象を評する」という寓話も、そんな示唆を与えてくれていた。

世に渦巻く巷の情報は、「群盲象を評する」がごとくに、
「ラショウモン・エフェクト(効果)」を含みながら伝達される。ことが多いのではないか。

情報の受け手は、この「ラショウモン・エフェクト(効果)」に振り回されてはイケナイ。!!
注意が必要だ。
今後、「ラショウモン・エフェクト(効果)」を含みながら伝達される情報の目利き方法を考えていきたい。


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/ FP事務所 ネクストプレイン /


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