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映画タイトル「蚤とり侍(のみとりざむらい)」。

文句なく、可笑しい映画だった。
題目からして、面白い。
歌舞伎の題材になるようなモノガタリだった。
期待を込めて、きっと将来に歌舞伎の演目となるだろう。

(イメージ写真下に続く)

可笑しさとしっとり感の中に、人生訓があった。

愚直に生きれば、果報者になれる!

今の世では、夢物語なのかもしれない。
が、そう、あって欲しい。と切に願うばかり。
そんな夢物語を、猫の「蚤(ノミ)とり屋」として左遷された「お侍」が叶えた。

「蚤とり屋」?
表向きはお客の飼い猫についたノミをとって(落として)日銭を稼ぐ江戸時代?の珍妙な商売。

ネットでその稼業の真偽を探ってみたが、出典に出会えなかった。
が、本当にあったらしい。と書かれたいくつかのサイトを見つける。
原作(小松重男原著)に対する書評クチコミによれば、原作者の時代考証の綿密さは他の作家も認めている。
という投稿記事もあり、この職業は、多分あったのだ。
きっと、あった。に違ない。

見つけたサイトによれば、特別な技能を必要とするわけでもなく、蚤とり1回の料金は3文程度だったらしい。 
現在価値では、200円くらいか。
*1両=概ね30万円。
 ・日本銀行金融研究所貨幣博物館サイト参照:大工の賃金を江戸時代と2016年で比較
*1両を4000文として、3文を(30万円/4000) x 3 で計算すると、225円。
  ⇒蚤とり代3文は、約200円

この「蚤採り屋」の稼業には、裏稼業があった。
愛の運び屋、添い寝業。

劇中では、「蚤とり屋」の男衆一団が日中おおらかに、「蚤採り屋でござ~~い。」と声を張り上げながら市中を練り歩く。
すると、街中から「蚤採り屋さ~~~んん!!!」と黄色い声が掛かり、指名された男は呼ばれた建屋にイソイソと入っていく。

なんとおおらかな。
江戸・元禄時代?
世界でも最も華やいだ時代のひとコマにこんな風景がごく普通にあったのかもしれない。

映画、「娼年」とは対照的。
「娼年」が舞台とした世の主役はネットで、流儀はビジネスライク。
この映画では、
登場人物は、なんとも、おおらかで、愚直で、人情的で、解放的で、、、
そして濃密な人間関係。

描かれた時代には、
傾(かぶ)く者(=歌舞伎)が脚光を浴びるなど、様々な町民文化が華開いている。ハズ。
そんな時代に珍妙なる職業(蚤とり屋)も江戸という懐のなかで、したたかに生きたのだろう。

さて、映画に戻って、
忠義な藩士(阿部寛)は、
藩主(松重豊)により「蚤とり」役に左遷されられた後、愚直に愚直に「蚤取とり」稼業に精進する。
精進の様は、可笑しくて、つい口角が上がり、
また、しっぽり、しっとりな映像も満載で、タンと堪能。
人情ドラマとしてもたっぷり、楽しめた。

そんなこんなで、
左遷されても愚直で忠義を通す藩士は、とうとう最期に本社社長(藩主)直轄リストラ特命担当役に大抜擢。
栄転となって、愛を注ぐ姉さん(寺島しのぶ)と共に藩主の元へ向かう。
そこでスクリーンは幕を閉じる。

あ~~。愉快、愉快。
あ~~。痛快、痛快。
愚直に生きれば、果報者になれる!
映画では、なれた!!


(参考に一言)
ちなみに現代の「ノミ屋」は、公営競技(競馬、競輪、競艇)に係る私設投票所を開設した組織、人。
またその職業を指す。
馬券・車検・舟券は、本来、公営競技団体の運営にする投票所にて買いも求める。
「ノミ屋」は、私的に投票券を取次ぎ、客から入金を受けるが、実際には購入しない。ことが多いようだ。
的中した場合には相当額を客に払い戻すが、取り次いだ投票券が全て外れれば大儲け。
違法行為だ。
これは、馬券、車券、舟券を飲む。ことが語源らしい。
江戸時代の「蚤とり屋」と、今の世の「ノミ屋」。
江戸時代の「のみ」には、情緒があるなーーー。


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