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昭和の時代に、任侠映画といったら東映。
「仁義なき戦い」、「網走番外地」、、、、

平成の時代、最終年を目の前にして、「虎狼の血」を製作し配給したのも東映。
観る前からゾクゾクしていた。
そして原作が、女性作家・柚木裕子。
監督は、白石和彌。
どんな物語が、どんな映像が、観られるのだろうかと、ワクワクしながら館内に入る。

凄かった!!!
1、役者陣が凄い!
2、モノガタリが凄い!
3、映像が凄い!

1、まず役者陣。
役所広司:鬼気せまる迫力
松坂桃李:将来が楽しみな若手(「娼婦」でも主演:過去記事で紹介
全員が凄い。
スクリーンには、役者から発せられたエネルギーが充満。
エネルギの様はいろいろ。
いぶし銀のように鈍く強く光るエネルギー
今まさに火口から力尽くで飛び出してきたマグマのようなエネルギー
山の裾野に向かって静かに押し出てくる灼熱のマグマのようなエネルギー
腐敗しながらも訴えかけてくるかのようなエネルギー

様々なエネルギーが交錯する中で、役所広司演ずる大上の鬼気迫る顔の内に、生来の優しい心根が間違いなくあった。

、次にモノガタリ。
原作:柚木裕子
映画観た後、原作を読みたくなり、帰り道に早速購入。
女性が、リアルな取材を重ね、綿密に仕上げたシナリオ。
生々しさと優しさが交錯する。

主人公・大上(おおがみ)は、
数々の違法捜査を重ね、公職に就いている者とは到底思えない狂気じみた捜査を繰り返し、内外からアウトロー刑事と見られるが、最期まで自分の流儀を貫く。

ある時、大上は暴力的捜査に対して、その筋から「アンタ狂ってる!」と言われる。
そして大上はコトバを返す。「警察は何をやってもイインジャ!」
真剣勝負を表現していたのだろうか。
市民を守る。この目的達成のためには、手段はいとわない。
劇中、その信念はブレることはなかった。

そんな大上が愛用したのは、ZIPPO(ジッポ)のライター。
タバコを常用し、たびたび手にするZIPPOには「狼(オオカミ)」のデザインが施されていた。

(イメージ写真下に続く)

主人公の刑事の名前は、大上(おおがみ)。
「大上」を素直に訓読みすると「おおかみ」で、「狼」。
「狼」は、映画タイトルの一部であり、主人公の大上(おおがみ)本人だった。

「狼(オオカミ)」が彫られたZIPPOは本人のなり替わり? 
なんとも粋な小道具が用意されていた。

そして、もうひとつ気が付いた。
あまりにも、こじつけ。と言われそうだが、、

「大上」を音読みすると、「だいじょう」。
「だいじょう」は「大乗」。
出家せずとも在家の者でも救われる。と言われている「大乗仏教」のダイジョウ。
宗教をあまりよく知らないが、オトの符丁が合うコトに気が付いた。

映画の後にオトの一致に気づき、併せて大上の営みを顧みると、
大上は実のところ、自分の身を削って「利他」を実践していたのではないか。と思い返す。
大上に救われた人は、多い。
救われた人にとって、大上は現世での救済人、と認識されていたに違いない。
大上は、我流で救いの舟を作り、現世で溺れかけてる人を舟に乗せ、世間という不条理な洪水から無骨ながら守もろうとした。
共に救われるよう、大乗(ダイジョウ)となれるよう、口先でなく生身を使い、現世で傷だらけになりながらも最期まで実践してきたのが大上だったのではないか。

その昔その筋の輩の手によって家族を奪われた大上にとってそうする事が、自らに課した修行だったのだろう。

ラストシーン近くで、大上はその筋からボロボロにされ海に沈められ、不条理の洪水の中に没してしまう。
大上は、アウトローだったが信念をもって、生き切った。
先に亡くなった家族は、大上を温かく迎えてくれるだろう。
そして本人は、涅槃に至るのだろうか。

3、映像
スクリーン全面が青みがかったシーン。
陰鬱(いんうつ)さが覆い、その中でうごめく凝縮されたエネルギー。
そんなエネルギーがスクリーンに広がっていた。

思いだした。
北野武監督の映画で観た色合い・キタノブルー。
そして思い出す。
「アウトレイジ。」


大上がお気に入りだった狼デザインのZIPPO(ジッポ)ライター。
後輩刑事・日岡(松坂桃李)が大上没後に見つけ、握りしめたZIPPOライター。
私(ブログ人)が学生の頃、高くて買えなかった憧れのZIPPOライター。

ZIPPOライターの印象を懐に入れ、劇場を後にした。


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