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退職後、悠々自適と思って始めた生活は環境を一変させる。

退職すれば、取引先、職場とのコミュニケーションは当然に途切れてしまう。
仕事に係る雑事、難題から解放される一方で、家族以外とのコミュニケーションはめっきり減り、口角周辺の筋が活躍する場はめっきり無くなっていくのだ。

随分と昔、40年以上も前。
まだ学生だった頃、英語はからきし話せないにも拘わらず、米国・インディアナ州のミシャワカという町に1ケ月程ホームステイ(家庭滞在)したコトがある。
この費用を賄うため、かなり長い期間、校舎に向かうことなくバイト先にて昼夜伴にフル回転していた。
米国の滞在先は、伴働きの熟年夫婦と女子高校生の3人住まいで、
日中は3人とも外出して、滞在中はひとりで時間を過ごすことが多かった。

ホームステイ先の近くに日本語を話せる相手は一人もなく、
英語環境にどっぷりと浸れ、英語力が伸ばせるゾと、当初はひとり俄然期待していた。
が、会話の相手もなく、積極的にコトバを交わす相手を探しにも行かなかった。
当然に英語力も伸びない。だから対話の機会を作れない。数少ない機会も活かせない。
悪循環だった。
半月もすると無性に日本語を話したい、しゃべりたい。という欲求が出てきた。
喉が渇き無性に水を欲するように、誰でもイイ、誰かと話したい。
どうにも収まらない欲求だった。
そんな状況の中で、日本の友人から米国のホームステイ先に電話をもらったことがある。

待ちに待った電話
この半月、コトバを交わせなかった。日本語を話せなかった。
電話で、そんなストレスが一気に吹き飛んだ。
コトバを交わせたという欲求を満たし、ひと安堵した瞬間だった。
今でもその時の感情は鮮明に覚えている。

人は人間として生きている。
人の間にいて、人とコミュニケーションを取ることで生きていける。

コトバを交わす機会が激減する退職後の着信電話には、用心したい。
現役引退後は、自由な時間がすこぶる多くなり、お一人様タイムが長くなる。
相対での会話の機会は少なくなり、電話は貴重なコミュニケーションツールとなっていく。

そんな中、唐突に相手不明な電話はやってくる。
そして無防備に電話を取ってしまう。
そんなこともあるのではないだろうか。

(イメージ写真下に続く)

退職者のココロの隙をついて、悪玉菌は動いてくる。
あってはならないが、電話発信してきた相手は、退職者リストを持っているかもしれない。
退職者は少なからず相応の退職金を普通預金の口座に預けっぱなしと、見透かされている。こともあるだろう。

時に、魅力的と称し、実は倒産間際の会員制リゾート物件、
時に、高利回り保証と称し、実は不良な不動産物件、
時に、「あなただけ!」の特別な投資案件と称しながらも、実はなんら実体のない物件を電話口で紹介してくる。

そうした相手の口上に、退職金の運用先を早めに決めねばという焦りもあり、
相手不明な着信電話に対し、聞き耳を立て丁寧に応対していまうこともあるだろう。

もちろん、一人暮らしの高齢者に対しても、同様だ。
時に、魅力的と称して、超高額な健康食品・用品を、
時に、不用品のリサイクル回収と称して、引き換えで物品購入を促し、
時に、若返りと称しつつ、何ら根拠のない化粧品を電話口でセールスしてくる。

電話向こうでは、悪玉菌が活発に動いている。
ブラックマーケットから手に入れた様々な電話番号付きの名簿を片手に持ち、上から順番に電話をしまくっているかもしれない。
同窓会名簿、
学友会名簿、
町内会名簿、
会社内名簿、
など、など、
ちなみに本日、「名簿 買取」をキーワードにネット検索すると、約40万件がヒットした。

こんな電話は出ないほうがいい。
出来れば、出たくない。

見知らぬ電話番号に応答すれば、
ついつい、不要なモノを高額で購入してしまう。
ついつい、存在しないモノを買ったり、投資したりしてしまう。
そんな事にもなりかねない。
電話に出た時点から相手のペースに巻き込まれ、的確な判断を失って結果的に詐欺に会ってしまう。

でも、日常生活のなかで、唐突にそんな悪意を持った電話はやってくる。

見知らぬ電話番号には、リスクがある。
その番号に応答する場合には、様々なリスクを抱えることになる。

今後の記事にて、リスクを予防し、回避する方法を考えたい。




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