クリント・イーストウッド監督映画、「15時17分、パリ行き」。人生は導かれている。
クリント・イーストウッド監督87歳の最新作品。
俳優として出演した映画より、監督して手掛けた作品が好きだ。
期待して、映画館に向かう。
筋やら、内容やら知らず、監督クリント・イーストウッドに心引かれ切符を求める。
後から知ったのは、2015年8月21日・欧州で実際に起きた事件を素材に作品化されたという。
そして実の事件当事者が、映画で主演。
監督、当事者の大英断だ。
人は、何かグレート・サムシング(偉大な何らかの力)に導かれて生きるのか。
そんな事を感じた映画だった。
そこは米国の小学校。普通でなかった3人の男の子。
バリバリ反抗のヤンチャな小学生3人。
何度となく校長室に、時にシングルマザーである親も呼び出されていた。
その中のひとり。
デカくて、太っちょなガイは、何やっても中途半端。
いつも長続きしない。
そんな彼は、大人になりアイスクリーム屋でバイト。
そのバイトの店先に、隊員募集にやってきた米国空軍(?)の士官が立ち寄る。
幼少時、ヤンチャ3人組でサバイバルゲームに夢中になっていた太っちょガイは、隊員と言葉を交わし、そして「命を救う軍人」に魅了される。
それを機会に、一念発起。
入隊試験を目指し、過酷な体のシェイプアップ、トレーニングを敢行し、太っちょな身体を徹底的に絞り込む。
入隊試験はパスするが、身体上の理由で救命を使命とする第一志望の部隊への入隊は叶わない。
己を「平和の道具」として、その部隊で活躍したいという願いは、届かない。
が、人事担当官から提示された部隊の中から、類似の部隊を選択し、入隊。
初期訓練を始めるが、訓練中に脱落。
失意のうちに、受動的防御を生業とする部隊へ転属となる。
シーンが移り映画も後半。
小学校時代の友人と休暇で訪れた欧州。
バカンスを楽しむ3人。
一転してその最中、乗車中の特急列車で、銃によるテロ事件に遭遇。
テロ事件の被害者を救い、犯人を捕える。
そして、500名以上の乗客を守ったのだ。
(イメージ写真下に続く)

事件があったフランスと地元アメリカでは、ともに最高の勲章が贈られたようだ。
人生は導かれている。
学校からは疎外され、挫折を繰り返し、そして部隊で受けた訓練が功を為す。
落ちこぼれ3人組。
この友3人等の連携プレーがあったからこそ、成し遂げられたのだ。
己を「平和の道具」として差し出たいと願いが叶ったのだ。
人生は判らない。
人生はグレート・サムティング(何か偉大な力)に導かれている。
そう思わざるをえない。
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/ FP事務所 ネクストプレイン /
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