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「生命表」は、厚生労働省以外から公表されていた。
厚労省が発表する「生命表」は、2種類。
先の投稿(人生100年時代」を探る(2))のとおり。
・完全生命表
・簡易生命表

そして、第三の生命表。「標準生命表」
日本アクチュアリ会が作成した。
日本アクチュアリ会は、11年ぶりに改定案を作成し金融庁へ提出。
「標準生命表2018」
金融庁はパブリックコメントを経て来月(4月)から改定適用を決めたという。

アクチュアリとは、確率・統計などの数理的手法を活用して、主に保険や年金に係る諸問題を解決する専門職。
(*日本アクチュアリ会のサイト中、アクチュアリ用語集による)
日本アクチュアリ会は、保険業法に基づく指定法人であり、
「標準生命表」の作成を金融庁から業務委託を受け、被生命保険者の死亡統計をもとに作成した。
この表には、生保標準生命表(死亡保険用)と第三分野標準生命表があり、
男女別、年齢毎に死亡率、平均余命が記載されている。

(イメージ図の下に続く)

男女60歳の生存数を「生命表」から転記してみる。

【男性】
今回の改訂:標準生命表(2018-死亡保険用)では、
・60歳時の生存数は「10万人中92,339人」。(2007年)「10万人中 90,035人」から延びた。
*参考:簡易生命表(平成28年)では、
・60歳時の生存数は「10万人中 92,826人」

【女性】
今回の改訂:標準生命表(2018-死亡保険用)では、
・60歳時の生存数は「10万人中 94,995人」。(2007年)「10万人中 94,350人」から延びた
*参考:簡易生命表(平成28年)では、
・60歳時の生存数は「10万人中 95,991人」。

それぞれ生存数は増加した。
逆な言い方では、死亡するリスクは下がったということ。

今回改定された「標準生命表」に基づき、保険各社は保険料を改定するようだ。

死亡リスクが下がった分、保険料は安くなり、
医療保険等、生存に係る保険料は高くなるのだろう。

生命表は、世間をいろいろな形で揺らしている。


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/ FP事務所 ネクストプレイン /




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