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ぴんぴんコロリ。

先日、こんな言葉を聞いた。
言葉の印象から、イメージしてみる。

いつまでも、元気・健康で心身共にぴんぴん。
そして逝くときは、コロっとポックリと。。。。。
本人は、最期まで健康な状態で生ききる。
最期は、苦しむことなく、穏やかにスッと往生するということ。
家族に迷惑かけず、無用なコストをかけないだろという心持ち?
でもそこには、なんの心の準備もできていない家族が、、、

ネットで調べてみた。
今から約40年前の1980年、長野県の方が健康長寿体操を考案し、
その後日本体育学会に「ピンピンコロリ(PPK)運動について」と題して発表したという。
「ピンピンコロリ」を目指し健康長寿を推進している組織もあった。

ピンピンコロリ地蔵も全国に点在しているという。
ぴんころ地蔵?

人は「ぴんぴんコロリ」を願う?

こんな期待感満載の言葉とは裏腹に、異なる現実を示す統計データがあった。
厚生労働白書(平成28年版)。
平均寿命と健康寿命の推移が示すグラフでは、
平均寿命と健康寿命の差(不健康な期間)は縮まっていない。広がっている。


「健康寿命」の延び方は、平均寿命の延び方に比べ小さく、その差は広がっている。

そもそも「健康寿命」とは、WHO(世界保健)機構が2000年に提唱した言葉。
心身ともに自立し、健康的に生活できる期間をいう。
健康上に問題なく、日常生活を送れる期間のこと。だ。

【男性】では、
2001では、健康寿命69.40歳、平均寿命78.07歳。この差が不健康期間で、8.67年。
2013では、健康寿命71.19歳、平均寿命80.21歳。この差が不健康期間で、9.02年。

上記の12年間で、健康寿命も平均寿命も延びたが、不健康期間はもっと延びた。
日常生活に支障ある「不健康な期間」は広がる傾向だ。
平均寿命の伸び率よりも不健康期間の伸び率は大きく、
平均寿命の伸び率よりも健康寿命の伸び率は小さい。ということだ。

【女性】でも、同様だ。

また、平成29年度版高齢社会白書(内閣府)では、
高齢者の要介護者は増加しており、特に75歳以上で割合が高い。という。
・65-74歳 :要支援245千人(1.4%)、要介護508千人(3.0%)
・75歳以上 :要支援1,432千人(9.0%)、要介護3,733千人(23.5%)
*上記(%)内は、それぞれ記載年齢の被保険者に対する割合

気持ち、期待は、ぴんぴんコロリ。
現実は、ねんねんコロリ。

どちらかというと、ぴんぴんコロリが、いいかな。。。


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/ FP事務所 ネクストプレイン /



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