「人生100年時代」を探る。絵空コトでない。今の小学生の半数は、100歳以上を生きる。
『人生100年時代』を冠にしたキャッチコピーを見かける機会が多くなってきた。
巷(ちまた)で、普通に見受けられる。
新聞、週刊誌、雑誌、などの紙媒体で、さらにネットで、
様々な記事で、様々な広告で、様々な講演タイトルで、など、など、など。
その言葉の引き金になった本がある。
==LIFE SHIFT(ライフシフト)100年時代の人生戦略==
世の中から注目を浴び、店頭に並んだのは、2016年の秋だ。
そして、それを実証するかのように、超高齢の方々のニュースを聞く。
昨年(2017年)の夏、東京・聖路加病院の日野原重明誉医院長が105歳にて天に召された。
多くの名言を残し、延命治療を拒否して、生き切った人だ。
また少々前、国民的超高齢なアイドルのきんさん、ぎんさん双子姉妹。
姉のきんさんが身罷ったのは107歳、2000年。
妹のぎんさんが身罷ったのは108歳、翌年2001年のことだ。
(イメージ写真の下に続く)

改めて、日本における「100歳」を迎える方々の人数の推移を確認したい。
厚生労働省によると、百歳以上の高齢者は、統計を取り始めてから右肩あがりだ。
昭和38年(1963年)は、153人。
昭和56年(1981年)に、1000人超え、
平成10年(1998年)に、1万人をこえ、
平成24年(2012年)に、5万人を超えた。
そして、昨年の平成29年(2017年)は、67,824人
(数字は、厚労省発表。平成29年9月1日現在の住民基本台帳による)。
直近データの約6万8千人の内88%の6万人弱(59,627人)が女性。
やはり、女性はたくましい。
女性は、生命力がある。
昨年度(平成29年)に百歳高齢者表彰の対象となった方は、32,097人。
内閣総理大臣からお祝い状と銀杯が贈られるようだ。
一昨年前(平成28年)の表彰対象者は3万人弱で、昨年は前年比で2,132人増えたようだ。
そして、平均寿命は、女性87.6歳。男性80.98歳。(平成28年)
これも、年々延びている。
前出の本(ライフシフト)には、カルフォルニア大学の予想による未來の平均寿命が掲載されている。
日本では、2007年生まれの子供の半数が107歳より長く生き、
さらに、2014年生まれの子供の場合は、半数が109歳を超えると、予想している。
この予想が実現すれば、正に『人生100年時代』。
もはや、「人生100年時代」は、これからの話ではない。
既に到来している。
今の少学生(2007年生まれで今年11歳)は、半数が107歳より長生きするのだ。
今の幼児(2014年生まれで今年4歳)では、半数が109歳より長生きする。
今、働き方改革という言葉が新聞、ニュースで舞い、
関連法案(裁量労働制)が、今国会で提出される予定だったようだが、それどころでない。
人生100年時代の国の在り方を真剣に考えなければならない。
個々にも、人生100年時代の生き方、家族の在り方など、考えていかなければならない。
生き方を根底から見直す必要があるのだろうか。
人生100年を見据えて、ライフデザイン、ライフプランを考えなければならない。
考えていきたい。
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/ FP事務所 ネクストプレイン /
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