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情報を探る。「ビットコイン」編、その(10)。

前回記事「ビットコイン」編、その(9)にて示した<取引データ>の具体事例を以下に示したい。
ブロックチェーン(https://www.blockchain.com/)サイトにて、一部をコピー(スクリーンショット)させていただいた。
ので、これを参照する。

以下のスクリーンショット中に、3トランザクション(3取引)の取引履歴が示されている。
・トランザクション(取引)Ⓐ
・トランザクション(取引)Ⓑ
・トランザクション(取引)Ⓒ

それぞれ、2018年02月14日 00時58分から01時00分台における取引だ。

・1トランザクション(取引)として記録された内容を、上記Ⓑを事例として具体的に探ってみる。

トランザクションⒷを以下に書き直すと、
=================
【本取引の概要】
・取引の識別番号(赤枠内の左上の情報)
  =a723***************
・タイムスタンプ:2018-02-14 01:00:31
・本取引の元手なるビットコイン額=0.60681 BTC
 (上図には、表記されていないが、識別番号を辿る(クリックする)と明示されている)

【本取引でビットコインを移転する元の情報】
・B1:移転元(自分)のアドレス(口座)
  =bc1q******************
・アドレスB1にある額(元々入金されていた額:本取引識別番号から遡ると読み取れる) 
  =0.60681 BTC ←①

【本取引でビットコインを移転する先の情報】
(1)本来の取引(送金)に関連する情報
・B3:移転先(相手)となる出金先のアドレス(口座)
  =39qaC*****************
・アドレスB3に向けて出金する額:移転(出金)するビットコイン額
  =0.4 BTC ←②

(2)本来の取引(送金)に付随する情報
・B1:残額(お釣り)を移転元(自分)へ戻すために指定したアドレス(口座)
・アドレスB1(移転元(自分))へ戻す(お釣り)ビットコイン額
  =0.20501 BTC ←③
=================
(参考)
●元手額 :0.60681 BTC ←①
●出金総額:0.60501 BTC ←赤脇Ⓑ内の緑地で白色の数字
 (算定:本来目的とする出金額:0.4 BTC(←②)+戻り額:0.20501 BTC(←③))
●手数料 :0.0018 BTC
 元手額(①)と出金総額(②+③)の差額が、自動計算され手数料として支払われる。
 (算定:元手額 0.60681 BTCー出金総額 0.60501 BTC)
 手数料は、個々のトランザクション(取引)データには明記されない。
=================

このトランザクション(取引)データから、取引の基本が見えてくる。

【トランザクション(取引)データからわかる事】
●移転元アドレス(口座:B1)から、移転先アドレス(口座:B3)へ、指定したビットコイン(0.4 BTC)が移転した
取引の手数料を、支払った。

銀行など金融機関における口座は、当該機関から付与され管理されるが、
ビットコインにおいては、管理する中央機関が存在せず、取引参加者が自らアドレス(口座)を作成し公開することが必要だ。

アドレス生成の仕様(原理)・形式、そしてそのツールは、幾種類もある。
一様式でない。
ビットコインアドレスの生成には、オンラインサービスあり、オフラインで生成するツールあり、様々だ。

生成されるアドレス(口座)は、それぞれ利用者がそれぞれのツールを利用してアドレスを得る。
各々のツールによって生み出されたアドレスは、数学的手法により、乱数化された英数字列として出力される。
この生みだされた乱数は、結果的にほぼユニークな英数字の組み合わせとなるのだそうだ。
これを、業界では「耐衝突性」が確保されている。つまりダブらない。と言われている。
数学的にも、証明されているとの事。
ソーらしい???ーーーー。

それに加えて、アドレス(上記B1、B3)は、個別トランザクション(取引)を成立させるための暗号鍵にもなっていて、セキュリティが確保されている。
ので、その生成・管理には注意が必要だ。

なかには利用を繰り返すと、ハッキング防止のため、これまたアドレスが自動的に変更されるツールもあるようだ。
併せてQRコードにても表記されことから、必要に応じて使い分けしたい。

このアドレス(口座)は、事前に用意した電子財布(ウォレット)中のメニュー等用いて生成される。
電子財布(ウォレット)にも様々な種類がある。
オンラインに常時接続された電子財布「ホットウォレット」、
通常オンラインに繋がっていない電子財布「コールドウォレット」など。
それぞれ所定の電子ツール(アプリのダウンロードなど)を利用し、電子財布(ウォレット)作成する。

個々人が持つ電子財布(ウォレット)の中に、ビットコイン用アドレス(口座)を、いくつでも任意に持つことができる。

また、このアドレス(口座)は、
ビットコインの取引ネットワークにおいて、個別具体的な個人情報とはリンク(ひも付け)されていない。

ビットコインがビットコインネットワークから出て、ビットコイン取引所にて法定通貨と両替する際に、
電子財布(ウォレット)内のアドレス(口座)は、個人情報に始めてリンクされる。
取引所がセキュリティを確保した上で、その責を担う。

トランザクション(取引)は、一定時間毎に束ねられ、検証される。
検証結果が良好であれば、承認され、取引台帳へ追記されるのだ。
追記された全てのトランザクション(取引)は、記録されWEB上に公開される。
トランザクション(取引)を辿(たど)れば、ビットコインの流れは全て追跡可能だ。

そこには、個人情報の匿名性が確保されつつ、取引の透明性が確保されている


(本シリーズ:前回の記事)
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/ FP事務所 ネクストプレイン /



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