「ビットコイン」を探る(9)。ビットコインの主たる技術、「ブロックチェーン」とは。
情報を探る。「仮想通貨:ビットコイン」編、その(9)。
仮想通貨:ビットコインにおいて「信用」の拠り所は、暗号技術を利用した「ブロック・チェーン」、「認証」などの暗号技術を利用した仕組みだ。
今回は、仮想通貨:ビットコインの信用を支える「ブロックチェーン」について、探っていきたい。
ブロックとは、ひと固まりの取引データ。
ビットコインに係る取引データがひと固まりになったモノである。
それがひと繋ぎに連結されたモノが、「ブロックチェーン」。
「ブロックチェーン」とは、一定時間内の取引データをブロック化し、延々と連結させていく技術をという。
(イメージ写真下に続く)

まず、取引データについて確認したい。
個々の取引には、ひとつの識別子(番号)がシステムから付与される。
全世界の全てのビットコイン取引に対して付与される。
ひとつの取引に、ひとつの取引識別子(番号)を軸として関連するデータがセットになって生成される。
生成されるデータは、2種類。
・本取引の元手となるビットコインに係る移転元のデータ。
・今回取引に係る移転後のデータ。
●ひとつ目は、本取引の移転元となる情報
移転(出金)元のアドレス(口座:アドレス1)。
移転対象のビットコイン額(A)
●二つ目は、今回取引の移転先となる情報
本取引で移転先となる相手のアドレス(口座:アドレス2)。
本取引でお釣りとなって、戻す先の移転前のアドレス(口座:アドレス1)と
そして、お釣りとして移転(戻し金)返しするビットコイン額(C:残額)
=================
【取引データ】
・識別001:本取引の識別番号
【取引の移転元・情報】
・アドレス1:移転元(自分)口座
(・(A):アドレス1における移転の元手額)
【取引の移転先・情報】
・アドレス2:移転先(相手)出金先口座
・(B):出金額:移転(出金)するビットコイン額
・アドレス1:移転元(自分への戻り)口座
・(C):残額:移転元への戻り(お釣り)となるビットコイン額
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<取引データ>
取引(識別001)を固有化
取引(識別001)にて(アドレス1)⇒(アドレス2)へ(B)を出金。
取引(識別001)にて(アドレス1)⇒(アドレス1)へ(C)を残額(お釣り)として戻す。
取引(識別001)総額((B)+(C)=(A))
=================
●関係
(A):元手額=(B):出金額 + (C):残額(お釣り)=(A):取引総額
識別001取引にて入金されていたビットコイン Aを元手に、
移転元(自分)のアドレス1から、移転先(相手)のアドレス2に向けて、Bを出金する。
かつ、
移転元(自分)のアドレス1から、移転元(自分)のアドレスに向けて、Cを残額として戻す。
上記が、一つの取引に対して生成される取引データだ。
個々の取引データは、個別にその正当性が検証されるわけでない。
全世界で発生する全ての取引データは、ビットコインネットワークの参加者に向けて一斉通報され、一端プールされる。
そして概ね10分経過すると、ビットコインネットワークの参加者は、プールされた取引データ群に対して正当性の検証をはじめる。
検証がなされた取引データは「1ブロック」として、既存の「取引台帳」に連結される。
この行為が、概ね10分毎に繰り返され、長い長いブロックチェーンとなっていく。
そこには、既存の金融機関がされているような口座所有者毎の残高管理はない。
あくまで、全ての取引データが連結された「取引台帳」があるだけだ。
(本シリーズ:前回の記事)
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