皆既月食を仰ぐ。その時、思い出したFMラジオ番組『ジェットストリーム』。
『ジェットストリーム』
FM東京が提供しているラジオ音楽番組だ。
名物ナレーター城達也さんが引退され、その後も別の方々が担当されて今に至っている伝統的番組だ。
当時、毎週日曜日が終わった翌月曜日午前0時から、時折聞いていた。
その番組を、ひょいと思い出した。
つい、先程のことだ。
先程まで、見事な「皆既月食」を見ていた。
凛とした天体ショー。
厚での半纏(はんてん)をはおり、雪残るシンとしたベランダから望んでいた。
その時、「ジェットストリーム」が脳裏をよぎった。
番組冒頭に流れていたBGM「ミスターロンリー」とあの伝説的ナレーション。
寒さに固まった身を部屋の中に入れ、さっそくスマホでネット検索。
「ジェットストリーム」
You Tube(ユーチューブ)などで、多くヒットする。
その冒頭で流れる懐かしき、実に懐かしいナレーションを写してみたい。
著作権の扱いを調べたが不明だった。
不備があれば、ご指摘いただけると幸いだ。
ココロ切り替え、「ジェットストリーム」に搭乗したい。
(イメージ写真下に続く)

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ナレーション:城達也
原稿:堀内茂男
BGM:ミスターロンリー
遠い地平線が消えて、
深々とした夜の闇に心を休めるとき、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、
たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただくはてしない光の海を、
ゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、
夜の静寂(しじま)のなんと饒舌(じょうぜつ)なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も、
瞼(まぶた)に浮かんでまいります。
ーーーーーーーーーーーーーーー
うーーーーーん。
しびれる。
次の言葉がでてこない。。。
・・・
・・・・・
こんな番組があった。
いや、いまも脈々と続いている。
ひとつ、ひとつが値千金の言葉。
この言葉を探すのに膨大なエネルギーがかかっているのだろう。
そして、みごとな言葉が気流となって、我が身を包んでくれる。
言葉を大事にしたい。
夜の静寂(しじま)を大事にしたい。
そんなコトを感じさせた「皆既月食」の一時(ひととき)だった。
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/ FP事務所 ネクストプレイン /
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